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撮影:村上慎二
撮影:村上慎二
撮影:村上慎二

2008

『東京都青梅市西分町3丁目123』

Art Program Ome 2008
"3-123 Nishibuncho, Ome City, Tokyo"

青梅織物工業協同組合施設(東京)

土、他

2008

『東京都青梅市西分町3丁目123』

Art Program Ome 2008
"3-123 Nishibuncho, Ome City, Tokyo"

青梅織物工業協同組合施設(東京)

土、他

Art Program Ome 2008
"3-123 Nishibuncho, Ome City, Tokyo"

撮影:村上慎二

撮影:村上慎二

色 光 粒子 温度 匂 量 時間 質感

名称 距離 稜線 地名 境界 標高 土

現地へ足を運び綿密な取材をすることから
場所が風景に あるいは
場所が物質となる瞬間に立ち会う事で
制作の糸口を探る
移りゆく様々な土地や環境をモチーフとし
風景画として作品の中に描くだけでなく
その土地のシンボルである土を
そのまま作品に定着させる事で
今ある原風景を記録・記憶として
定着させる行為=作品へと変換させていく

この展示では
敷地内の数ヶ所から土を採取
それぞれに乾燥
粒子ごとに分類
それらを3つの空間にわけ
「旧女子更衣室」という場所そのものを風景に見立てて再構築を行った

2008年に開催されたアートプログラム青梅において、南条嘉毅は、敷地内に残された旧女子更衣室を舞台にインスタレーションを発表した。本作は、明確なテーマを前面に掲げるのではなく、場所そのものが内包する時間や物質の変化に静かに介入することで成立している。廃墟化した建物の内部には、自然が人工物を侵食した痕跡が残る一方で、注意深く観察すると、意図的に盛られた砂や土の存在に気づかされる。自然と作為は明確に分離されることなく、曖昧なまま隣り合い、鑑賞者の知覚を徐々に覚醒させていく。
南条は、現地に足を運び綿密な取材を行い、場所が風景へ、あるいは物質へと変わる瞬間に立ち会うことを制作の起点とする。本展示では、敷地内数カ所から採取した土を乾燥・粒度別に分類し、三つの空間に分けて配置することで、更衣室そのものを一つの風景として再構築した。そこに立ち現れるのは郷愁ではなく、過去の記憶が現在と共鳴しながら生成され続ける時間の感触である。本作は、ノスタルジーやネガティブな廃墟表現に陥ることなく、朽ちゆく現実に寄り添いながら、場所と時間の関係を新たに知覚させる試みとして位置づけられる。

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