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2006
南条嘉毅個展 " 甲州道中 "
Solo Exhibition " Koshu Dochu "
ギャラリーエス(東京)
パネル、綿布、土、アクリル絵の具、他
2006
南条嘉毅個展 " 甲州道中 "
Solo Exhibition " Koshu Dochu "
ギャラリーエス(東京)
パネル、綿布、土、アクリル絵の具、他


南条嘉毅は、採取した土をステンシルによって画面に定着させ、風景を構成要素へと分解する手法を用いる。本展「甲州道中」では、江戸五街道の一つである甲州道中を歩行によって調査し、信仰の場とは異なる、生活と密接に結びついた街道の風景に焦点を当てた。過去と現代を横断する風景の連続性を、視覚的構造として提示する試みである。

南条嘉毅は、現地で採取した土を素材とし、ステンシル技法によって画面に定着させることで、風景を物質的かつ構造的に再構成してきた。風景を一度分解し、輪郭や形象として再配置するその方法は、対象を即座に意味づけることを拒み、見る行為そのものを問い直す。
本展「甲州道中」では、これまで扱ってきた「熊野古道」や「富士塚」といった明確な信仰空間とは異なり、生活と往来の場として機能してきた街道に主題を移している。甲州道中は、江戸から甲府、諏訪へと至る約400年の歴史を持つ街道であり、現在も国道20号線沿いにその痕跡を残す。南条はこの道を歩行によって検証し、古来の人々が見てきた風景と、現代の都市化された景観との間に潜む共通構造を探った。
本作は、宗教的 象徴が前景化しない場所においても、日本人が共有してきた宗教観や人生観が、風景の知覚や構成にどのように内在しているのかを検証する試みであり、風景を文化的・時間的に読み解くための視覚的実験である。
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