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2012

信濃川

Water and Land Art Festival 2012 / Shinano River

町屋ギャラリー薩摩屋(新潟)

パネル、綿布、土、アクリル絵の具、他

2012

信濃川

Water and Land Art Festival 2012 / Shinano River

町屋ギャラリー薩摩屋(新潟)

パネル、綿布、土、アクリル絵の具、他

Water and Land Art Festival 2012 / Shinano River

信濃川(千曲川を含む)の源流から海まで全長367kmの全てを歩き、間近で観察した川周辺の風景が、その場
所で採取された土を使って描かれた絵画作品へ転換された。展示空間はかつて信濃川の川湊として栄え、今も
古い町並みの残る小須戸の町屋の内部。細長い町屋が川に見立てられ、奥から土間を伝って、隅に土の盛られた小部屋や坪庭を眺め、表二階に飾られた屏風の部屋まで歩くと、川が不思議な実体として感じられてた。

本作は、信濃川(千曲川を含む)を源流から河口まで全長367kmにわたり実際に歩き、その過程で出会った川周辺の風景と土地の土を用いて制作された作品である。作家は川の姿を間近で観察し、現在の生活風景を切り取りながら、各地点に堆積してきた歴史や記憶を内包する土を採取し、絵画およびインスタレーションへと転換した。
展示は、かつて信濃川の川湊として栄えた新潟・小須戸の町屋を舞台に展開されている。細長い町屋の内部は川の流れになぞらえられ、土間から奥へと進む動線の中で、土を用いた空間作品や坪庭、表二階に設えられた大型の屏風絵画へと視線が導かれる。屏風には、採取した土とアクリル絵具を用いて川沿いの風景が描かれ、空間全体に時間の連なりが立ち上がる。
また、インスタレーションでは、乾燥・ふるい分けを施した土を顔料と同等の粒度まで精製し、床や空間にうっすらと配置する。鑑賞者は当初その存在に気づかないが、次第に土の盛り上がりや偏在に気づき、空間に満ちる土の気配を身体的に感受することとなる。

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